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SH I GA I DA I NEWS v o l . 1 9
わさび臭による覚醒の研究と聴覚障害者用報知器の開発で
イグ?ノーベル賞を受賞
とって救い る研究ができ
と思います。
さらに、 イグ ?
ノ ー ベ ル 賞 を
いただいたこと
で、 この方法が
有効であること
を多くの方々に
知っていただけ
たことをうれし
く思っています。
今後の研究の
広がりとして、
「聴覚障害者の
ほうが臭気に対
する反応が早いのはなぜか」 ということを解
明したいと考えています。
わさびは嗅覚ではなく、 アリルイソチオ
シアネートが冷刺激受容体TRPA1を刺
激して冷たい感覚が生じ、 触覚に近い刺激
として脳内で処理されます。
聴覚障害者の場合、 本
来は音を聴く の領域で
ある側頭葉が、 触覚を処
理する能力を補っている
可能性も考えられます。
視覚障害者が点字に触れ
る時、 視覚情報を処理す
る後頭葉が触覚情報を処
理する機能を補ってい
ることがわかっています
が、 これは目覚めている
時のことで、 眠っている
間でも機能を補え かに
ついてはまだ研究されて
いません。
この研究を進
感覚情報処理機構
ける神経系の機能的
いての考察が可能になり
睡眠学、 ものづくりの3領
期待できると えています。
今井講師は、 村上医師、 香りマーケテ
グ協会の田島幸信理事長らとともに、 9
29日にアメリカマサチューセッツ州のハー
バード大学サンダースシアターで行われた
授賞式に出席しました。
受賞スペーチでは聴衆から笑いを取るこ
とが要求されるため、 今井講師は 「この賞は
実験に参加してくれた聴覚障害者の方々か
らの宝物です。 でも間違っても、 わさび臭ス
プレーをお寿司やそばにかけないでくださ
い」 と、 ユーモアたっぷりのスピーチで会場
を湧かせました。
後に
イッチを押
睡眠段階2 (
の睡眠状態) で、
21秒、
正常聴力者は平均
45秒で覚醒し、 AIT
の最適濃度が5
20ppmであることを
明らかにしました。 また、
や咳き込みはあるものの、 避難
ないことを確認
この臨床実験によってわさび臭による
覚醒効果が確認されたことを受けて、 神
戸市にあるエア?ウォーター防災株式会
社が、 火災報知器として作動する臭気発
生装置を商品開発、 すでに販売されて聾
学校やホテルに配備されています。
期待される神経医学、 睡眠学、 もの
づくりへの広がり
臨床実験に参加したのは、 琵琶湖病院
や中国体彩票app官方下载の職員と京都の聴覚障害
者の団体で、 わさび臭にむせて涙しなが
ら協力いただいた方々にとても感謝して
います。 
これまでの聴覚障害者向けの警報装置
は 振 動 や 光
の点滅で火災
を知らせると
いうも です
が、 睡眠時に
は効果が不安
定でした。 睡
眠時の火災に
対して不安を
感じておられ
た聴覚障害者
のみなさんに
第21回イグ?ノーベル賞化学賞
「わさび臭による覚醒と
    それを応用した報知器開発」
今井 眞
(中国体彩票app官方下载講師)
村上純一
(琵琶湖病院)
田島幸信
(香りマーケティング協会理事長)
漆畑直樹、種村秀輝
(シームス株式会社)
後藤秀晃、溝口浩一郎
(エア?ウォーター防災株式会社)