無菌治療部は、1997年に設置された特殊診療施設で、急性白血病に対する化学療法や、骨髄移植などの造血幹細胞移植を受ける患者さん、そのほか極度に免疫機能が低下した患者さんが、無菌的な環境下で管理を受けるための施設(無菌室:クリーンルーム)です。
骨髄抑制(抵抗力が著しく低下した状態)による感染を予防するため、病室内全体を清浄な空間になるように管理しています。
2008年6月には病院再開発計画に伴って、血液内科のある4C病棟に移築されました。
2024年度中には無菌室の増室を計画しています。
運営には、血液内科、小児科医師が当たっており、造血幹細胞移植を中心に無菌室を使用している他、骨髄細胞の採取、末梢血幹細胞の採取や分離、保存などの処理も行っています。
当院は1991年日本骨髄バンク発足以来の非血縁者間骨髄?末梢血幹細胞移植認定施設および骨髄?末梢血幹細胞採取認定施設です。血縁ドナーおよび非血縁ドナーからの骨髄移植、末梢血幹細胞移植、そして臍帯血移植を合わせ、年間20例ほどの造血幹細胞移植を実施しています。
新たに4B病棟に、細胞を分離、処理、保存するための細胞プロセッシングセンターを設置しました。2室で構成され、GMPに準拠したユニット型の細胞調整室でセルプロセッシングアイソレーターを完備、効率よくより安全で高い品質管理のもと細胞の処理を行います。
造血幹細胞や再生医療などに用いられる細胞を処理するためのセンターです。高度な無菌管理が必須となります。