?Special Talk?
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頃の国際学 に私の演題の
いたこともあり、
てみたいと考えてい
その後も国際学会の際に
間ですが見学に行ってはい
が、 長期間行くのは、 やはり診
どとの関係でなかなか難しく、 今
回、 本学がこのプロジェクトを立
ち上げられたのを、 チャンスだと
思い、 申請したと ろ了承をいた
だきました。
今回、 研修先とした は、 いずれも
小児泌尿器を専門にさ ており、 か
つ、 教科書も執筆されているといった
著名な先生方がおられる施設です。
メイヨークリニックの先生は、
小児泌尿器以外に、 外傷、 アメリカでは交通
外傷や銃による外傷が非常に多いのです
が、 骨盤外 の尿道再建な
どの難しい症
例もされてい
ました。 メイ
ヨークリニッ
クは伝統ある
病院なので、
小児泌尿器の
患者さんも
20
年
30年を経て
大人になり、
成人を過ぎても外来にかかられている方が
たくさんおられました。 非常に難しい先天
奇形や、 新生児期にしか診られないような
症例の
50代の患者さんが、 普通に外来に来
られているので、 それらを見学できたこと
はたいへん勉強になりました。
日本で専門外来をしていても難しい症例
の患者さんが時折来られます。 日本各地の
主だった小児病院の先生にメールで相談
しても答えが得られないこともあって、 今
回行かせてい だく前から、 メイヨークリ
ニックやテキサス州のダラス子ども病院の
先生にメールで相談していたのですが、 深
刻な症例の場合には
24時間以内に返事をも
らうことができ、 実臨床に非常に役に立っ
ています。
服部
今回の研修期間中、 何か印象深いこ
とはありましたか。
上仁
ダラス子ども病院で、 スタッフの前
でプレゼンテーションをしました。 MRI
による検査に関しての話をしたのですが、
アメリカではMRI検査は大変高価で、 子
どもの場合1回の検査に約
60万円もかか
3つの医療機関で研修
非常に難しい症例も見学
服部
上仁先生は2カ月半と非常に短い期
間で、 小児泌尿器科学の臨床 をメイン
に、 メイヨークリニックを含めて3カ所に
行かれましたが、 いかがでしたか。
上仁
きっかけは平成
11年に、 当時岡田裕
作教授のご推薦でアメリカの泌尿器学会に
参加する際にメイヨークリニックにも1カ
月ほど行く機会があり、 前立腺がんのオー
プンの手術を見学しました。 次いで、 子ども
病院に行くことになっていたこともあり、
フースマ 先生の小児泌尿器の手術を見学
させていただき面識を得ました。 帰国後、 平
成
12年から本学で専門外来として小児泌尿
器を始めさせていただきました。 平成
18年
泌尿器科 助教 上仁 数義
研究課題 米国における小児泌尿器科学の見学:臨床および研修システ
ムについて
研修期間 平成23年10月6日~ 12月18日
研修先 メイヨークリニック(米国ミネソタ州)
ライリー子ども病院(米国インディアナ州)
ダラス子ど 病院(米国テキサス州)
メイヨークリニック
メイヨークリニック フースマン教授と