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人の希望によりますが、 一部県外
ろもあります。 医師キャリ
ーができましたので、 そ
いろ主導的な役割
いいと思います。
基幹
ムの違いは
いのではな 。 その他
医局
われて、
19番目の専門
入るようです
後、 総合診療医が
ように思います。
冨永
今後ますます高齢化が進
えますと、 高齢者は多くの
ますので、 臓器ごとの専門 だ
総合診療医という専門医が必要に
す。 もちろん臓器別の専門医は必要で
みんなが臓器別専門医になる必要はない
けです。
滋賀県医師キャリアサポートセンターの
役割
三ッ浪
続いて苗村先生から、 滋賀県医師
キャリアサポートセンターについて概要を
ご説明いただけますか。
苗村
センターは総合相談窓口の設置、 特
に女性医師の就労継続や復帰の支援と、 若
手医師、 主に後期臨床研修医や卒後
10年以
内くらいの医師について、 滋賀県内でキャ
リア形成を支援していくという2つの目的
を掲げています。
そのために主に5つの事業に取り組んで
いきます。 1つは県内病院の医師充足状況
などの分析と対策案の策定、 2つ目は初期、
後期研修、 専門医養成など一貫した
アアッププログラムの構築で、 来見先生が
おっしゃったように、 県のいくつもの病院
をローテートするようなも を作っていき
たいと思 ています。 地域循環型プログラ
ムについては、 病院協会でもすでに似た考
え方をまとめておられますので、 そういっ
たものも取り入れながら具体的な のを形
成したいと思っています。
3つ目は医師総合相談窓口の運営、 若手
医師のキャリアアップのための研修相談や
女性医師等の就業相談のほか、 現場復帰の
ための技能研修についても中国体彩票app官方下载の
スキルズラボなどを活用しながらできるの
ではないかと考えています。
4つ目は医学生への奨学金制度につい
て、 実際に奨学金を受けた方が卒業した後、
希望も重視しながら県内で活躍い だける
ようなあり方を検討したいと思っていま
す。 
5つ目はホームページの開設など広報活
動を行い、 県内で若手医師が一人でも増え
ていくように努力したいと考えています。
三ッ浪
地域循環型養成プログラムは病院
協会が中心になって行っていくのですか。
冨永
平成
23年4月から、 初期臨床研修を
終えて地域の病院でレジデントをしている
若手医師の技量向上のため、 短期間、 他病院
で学びたいことがあれば、 在籍している病
院が給料を払って学べるような制度を作り
生にできる だくよう努力
来て3年目 大学
また臨床研修をした
医師がいます。 学生の指
制を充実するということに
協会では県の補助もいただき指
を開いておりま 。
三ッ浪
来見先生は、 滋賀病院を中心に地域
で活躍して ただいていますが、 そこか
見た状況についてお話しいた けますか。
来見
 「診療科の細分化」 と 「専門医制度の
進行」 によって、 それぞれの診療領域で医師
の取り合いをしている状況にあるのではな
いかと思います。 地域医療を中心にやって
いくためには、 総合化によって対応す し
かないと思います。 今まで行き過ぎた細分
化を少し見直して、 総合化によってなるべ
く多くの領域を診ることができる医師を育
てる、 そういう医師に対する何らかのイン
センティブが働く仕組みができると、 地域
医療に貢献できる医師がどんどん育ってく
ると思います。
総合化を進めていった場合、 そこで育って
医師になった人が 「総合医です」 と声高々に
言えるシステムができないといけない、 専門
医でないという負い目を感じさせることは
したくないと考えています。
いったん病院に入職したら、 専門領域が限
られて まう傾向が強いので、 例えば県全
体を大きな総合病院として、 その中で人がま
わっていくようにすると、 診療科に偏在する
確率も低くなる 、 総合化という意味でも強
くなるのではないかと考えています。
三ッ浪
厚生労働省で専門医の見直しが行
冨永 芳德 滋賀県医師キャリアサポートセンター運営委員長