画像:ハート

未来につながる新たな「かたち」として卒業生の「想い」を引き継ぐベンチの再造を目指して

医学部医学科15期生、32期生及び33期生の皆さまの卒業記念ベンチの再造

 本学医学部医学科?看護学科では、第1期生から現在に至るまで、卒業時に、記念樹や時計など各期の「想い」のこもった卒業記念品を、大学にご寄贈くださっています。

 令和6(2024)年に開学50周年を迎えた本学では、その記念事業のひとつとして、中庭のリニューアルを実施しました。一方、リニューアル前の中庭に設置していた、医学科15期生、32期生及び33期生の皆さまの卒業記念ベンチは、屋外のため木材部分の腐食など老朽化が激しい状況でした。そのため、安全性を考慮した結果、大変残念ながら、リニューアル後の中庭への再設置を断念し、破棄せざるを得ませんでした。

 そこで、本学では、医学科15期生、32期生及び33期生の皆さまに、大切な卒業記念ベンチを、やむを得ず破棄することとなった経緯をお知らせするとともに、各期の皆さまの「想い」がこめられた、未来につながる新たな「かたち」としてベンチを再造し、世代を超えて引き継ぐことを目指した「ベンチ再造計画」を企画しました。

「ベンチ再造計画」始動

コンセプト

 卒業生の皆さまにとって、本学で過ごした学生時代の色あせない想い出と、多忙ながらも楽しかった日々の積み重ねが、医師や看護師など医療従事者として崇高な理念?任務を背負いながらも、労を惜しまず社会?地域のために奮闘される、今日の自信や原動力につながっていることと思います。

 本学としては、そのような、卒業生の皆さまの学生時代の想い出や本学で培った医療従事者としての芯の部分を、なんらかの「かたち」として残し、これからも学生?教職員が受け継いでいくことが重要と考えています。

 そこで、医学科15期生、32期生及び33期生の皆さまの卒業記念ベンチを「菱三陶園」(滋賀県甲賀市)のご協力のもと、滋賀県ゆかりの「信楽焼」のベンチまたはスツール等のかたちで、再造することとしました。

菱三陶園のHP(外部リンク)はこちら

 

「想い」を「かたち」へ

写真:三菱三陶園」工房
菱三陶園の工房の様子

 医学科15期生、32期生及び33期生の皆さまの「想い」のこもった「かたち」を創出する方法について、菱三陶園からご助言いただきながら、検討しました。
 その結果、同窓会「湖医会」事務局から提供いただいた、各期の卒業アルバム複数冊のうち1冊ずつと、皆さまの成長を見守った、リニューアル前の中庭の赤レンガやキャンパス内の樹木の剪定材を活用することとしました。それらを焼却処理のうえ、粘土や釉薬に混ぜ込む技法を用いて、唯一無二のスツールを製作?再造し、リニューアルした中庭「さざなみガーデン」に設置することとしました。

 再造したスツールは、学園祭「若鮎祭」と同時に開催する、令和7年度「SUMSホームカミングデー」の1日目(令和7年10月25日(土))において、10時からの開会宣言ののち、除幕?披露します。皆さまのご来場を、心からお待ちしております。

本学からのメッセージ

 医学科15期生、32期生及び33期生の皆さまをはじめ、すべての卒業生の皆さまには、ぜひ、本学にお立ち寄りいただければと思います。そこで、本学卒業生の誇りを後輩にお伝えいただくなど、今後も伝統を引き継いでいただきたいと思います。本学の学生?教職員一同は、いつでも皆さまを歓迎しております。

 

本学と医学科15期生、32期生及び33期生の歩み

年表画像

※菱三陶園のご協力のもと、今後、スツールの製作過程などの写真を掲載する予定ですので、ご期待ください。