日程
2022.10.17

「レム睡眠行動障害における抑うつ状態の有病率に関する系統的レビューを世界で初めて報告 —Sleep Medicine Reviewsに掲載されました—」に関する記者説明会を開催しました

本学精神医学講座の角 幸頼助教、増田 史助教、尾関 祐二教授、角谷 寛特任教授らの研究グループが、レム睡眠行動障害における抑うつ状態の有病率に関する系統的レビューを 世界で初めて報告し、本研究成果をまとめた論文が、睡眠医学に関す医学雑誌である Sleep Medicine Reviews (ジャーナルインパクトファクター 11.401) に掲載されました。

本件について、令和4年10月17日(月)、角 幸頼助教と増田 史助教から、報道機関に対し、記者説明会をオンラインにて開催しました。

オンライン記者説明会では、研究の背景や詳細、結論などを動画や図を用いて説明が行われました。

本件の詳細(プレスリリース)
/sites/default/files/2022-10/10111017press.pdf  

POINT

  • レム睡眠行動障害(RBD)との関連が指摘されているパーキンソン病やレビー小体型認知症では、高い割合で抑うつ状態を合併することが指摘されていたが、RBDにおける抑うつ状態の合併については明らかにされていなかった。
  • RBDにおける抑うつ状態の有病率に関する系統的レビュー及びメタ分析は、世界初の試みである。
  • RBDでは抑うつ状態の合併率は約30%と高いことが本研究によって示され、RBDの罹病期間が短い時点でより抑うつ状態が顕著であることは、特筆すべき結果である。
  • RBDの罹病期間が短い時点でより抑うつ状態が顕著であることの背景には、レム睡眠行動障害の症状(夢を演じる行動)による苦痛や、将来の神経変性疾患への進展に関する不安や懸念が関係するのではないかと、研究グループは考察している。
  • 研究成果をまとめた論文は、睡眠医学に関する医学雑誌であるSleep Medicine Reviewsに掲載され、2022年9月21日に公開された。
写真:記者説明会の様子
写真:記者説明会の様子
写真:記者説明会の様子2
写真:記者説明会の様子2