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解剖学講座 准教授
相見 良成
解剖学講座
准教授
よ し な り
開所式の模様
SH I GA I DA I NEWS v o l . 2 2
29
開放「SU
6月
28日に開所式を執り行った開
ジアム」 。 その開設準備に取
や目的、 今後の展開についてうか
開放型基礎医学教育センター「SUMSメディカルミュージアム」
いて科学的に学んでいくうえで1つの
到達点にあるものとも言えます。 滋賀
医科大学では人体の模型やヒトの臓器
標本、 医学関係の資料など、 多くの基礎
医学教育の資源を所有していますが、
これまでは学生の講義のため、 ごく限
られた期間に利用されるだけでした。
せっかくの資源が十分活用されていな
い 「もったいない」 状態だと感じていま
した。 
当初は、 このような教材の所在や利用
状況を把握し、 講座の垣根を越えて学内
の学生教育に有機的に利用することを目
指して事業 発案 たのですが、 そのう
ちに学内での有効利用を図るだけでな
く、 教育資源を広く社会に公開して、 滋賀
県内の小中高生や医育機関の学生の教育
にも活かせないかと考える
ようになりま
した。 
この構想は 「地域の医療水準向上をめ
ざした開放型基礎医学教育センターの創
設」 という事業として、 文部科学省から
平成
22?
24年度の3年間、 支援をいただ
くことになりました。 支援によって学内
の教材や資料についての収蔵資料データ
教育資源のより効率的?有機的利用を
目指して
基礎医学とは解剖学、 生理学、 生化学、
病理学、 薬理学、 社会医学などからなり、
「医療」 を学ぶ上で最も基盤となる学問
領域です。 また、 中 ?高校などで学ぶ
理科や生物の延長線上にあり、 ヒトにつ
ベースを作成し、 ホームページ上で公開
してきました。 またバーチャルスライド
システムを導入した顕微鏡標本の電子化
も行いました。
当初は大学内に適当なスペースが見当
たらず、 標本などは学内
の各所に保管し
たままで、 必要な時に借りるような、 い
わばバーチャルな展開を考えていま た
が、 基礎講義実習棟の改修工事に併せて
スペースが得られたこともあり、 ここに
SUMSメディカル?ミュージアムとし