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SH I GA I DA I NEWS v o l . 2 0
再開発によって一層の充実を目指す患者支援業務
の手続きに が難しい」
「
「紹介患者さんの
がない」
「退院後患
いった課題を指摘 れる
これを改善するために、 紹
患者さんについては、 事前のカ
連携窓口での受付、 報告書の送付
にしました。
紹介率とともに逆紹介率も上がってきて
ることは、 地域連携が円滑に進んでいること
を示すものではないかと思います。
また、 以前は、 外来の受診変更がある場合、
各科に直接電話して変更してもら ていまし
たが、 支援センターが一括して予約変更を受
け付けるようになりま た。
待ち時間の短縮についても、 細かく予約を
設定するようにして、 少しでも患者さんの負
担が軽減するよう取り組んでいます。
入院前から退院までをトータルに支援する
システムを構築して、 紹介 ? 逆紹介をしっかり
行っていくことで、 患者さんにも地域の医療
機関にも安心していただ るようにしたいと
考えています。
空床利用システムで、 空き病床を
有効利用
平成
20年に空床利用システムが稼働するま
では、 自科のベッドが一杯で入院患者さんを受
け入れられない場合は、 入院係に連絡してベッ
ドを探していましたが、 他科で空きベッドが
あってもなかなかスムーズに入院し いただ
けなくて、 ベッド確保に時間を要しました。
このシステムでは、 LAN環境下で全科の
病床状況を常時把握 、 空き状況を見なが
ら、 ベッド けを行い、 あ
ドを活用すること
当初は不安もありま
ら4年経って、 現在はど
患者さんを引き受けてくれ
心して依頼できるようになりま
また、 入院前から患者さんの情報
て、 入院中に退院調整を行ってスムー
院につなげるようにする、 入院?退院一
なった病床管理で、 稼働率は
90?4%(平成
23
年度) まで上がり、 平均在院日数も
15?
39日に
短縮しまし 。
ただ、 滋賀県内には急性期の治療を終えた
患者さんを中間的に受け入れてもらえる病
院が少なく、 後方連携は県全体の課題である
と言えます。 現在、 地域連携クリニカルパスは
5大がん?脳卒中? 糖尿病?PEG (胃ろう)
?C
KD (慢性腎臓病)
?COPD (慢性閉塞性肺疾
患) などパスの種類も増え、 連携医療機関、 運
用件数も増加しています。 患者さんにとって、
かかりつけ医と病院 両方に診てもらってい
ることによる安心感や、 転院が円滑に進めら
れるように、 今後、 更に運用を促進すること
が必要です。 地域の医療機関からのご要望
しっかりとお応えしていくためにも、 他職種
の支援体制を充実させ、 連携体制づくり 求
められています。
また、 紹介された患者さんの情報を、 現在
は、 文書にしてファックスなどで患者情報を
返しています。 いかに速やかに依頼先に戻す
かが今後の課題となります。
患者さんやご家族に向き合い、 地域の医療
機関との連携をさらに強化しながら、 質の高
い支援業務が行えるよう努めてまいりたいと
思います。
退院調整は
け入れ状況を
難な場合には転院
す。 時には訪問看護
一緒にカンファレンスを
退院していただけるよう支
紹介?逆紹介を円滑に行い、
強化を図る
平成
20年7月に地域医療連携部が拡大され
て患者支援センターが開設されてからは、 地
域の医療機関から連携室への患者紹介が年々
増加し 、 平成
23年度には紹介率が約
71%を
占め、 地域の医療機関へ する逆紹介率も
約
44%になりました。
以前は地域の医師会や医療機関から、
「紹介
1800
92
1600
90
1400
88
1200
86
1000
84
800
82
600
80
400
78
200
76
0
74
19年 20年 21年 22年 23年
空床利用件数
退院調整件数
入院支援件数
稼働率
稼働率等の推移