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患者サービスの向上と診療支援体制の強化を目指して
安全対策の スムーズな動線
細菌検査室は、 バイオハ
感染症法に基づく施設基準
圧管理やHEPAフィルターを
ど、 検査室内や外部環境に配慮し
P2およ
P3レベルの施設整備を行いました。
病理検査室では、 ホルマリンや有機溶媒
どを使うため、 スタッフの安全に配慮して強
制排気システムを採用しています。
検査面積の大きい化学 ?血液検査室におい
ては、 感染対策の一環として、 機能面を考慮し
て検査の開始および終了場所には手洗いを設
置するなど 再開発の中で安全対策のための
環境整備を行いました。
検査部ではこの
34年間に、 検査機器や情報
システムの導入時などにコンセントやLAN
ケーブルの増設の電源工事等が繰り返し行わ
れてきたた めに、 電気 コ ー ド や
ケーブルが 天井に乱立 した状態と なっていま した。 改修 を契機に、
乱立した配 線を整理 見た目にも 整然とし働 きやすく将 来を見据え た環境整備
が実現しま
また、 スムー
査室では、 以前は
いたために部屋を出
無駄がありましたが、 患
守りながらも、 行き来しや
用の通路を確保することで効率
構築すること できました。
輸血検査室は、 血液製剤を扱う清潔エ
輸血検査を行う不潔エリアに区分し、 夜
ける検査技師以外の医療スタッフ (医師や看
師) の製剤出庫に、 迷わず安全に出庫できるため
の動線を確保しました。
以前は、 検査部の部門サーバーが検査部内の各
所に設置されていま たが、 再開発によって院内
の情報システムのサーバー室を確保しました。 一
元管理し、 既存サーバーを移設したことでスペー
スを確保することが可能となりました。 それに伴
い検査機器の配置を再検討、 また動線を簡略化し
たことで業務運営が円滑になりました。
このように、 環境整備と動線の確保によって
本来の検査室機能を十分に発揮できる検査室
になったと感じています。 また、 部門を超え ス
タッフ間の連携もさらに円滑になり、 医療チー
ムとしての機能も拡大充実したことは、 開発
の大きな成果であったと考えています。
なお、 緊急検査のために
24時間稼働している
検査室については、 今回は十分に改修すること
ができませんでしたが、 数年後の機器の更新時
には併せて改修を行っていただけるものと思っ
ています。
P2、
P3レベル:検査する病原菌の危険度を4段階に分
類して、 それぞれに必要な設備を定めた基準。
P2より危
険度の高い
P3は検査室全体を差圧管理し、 同時に開放で
きない前室を設けることなど 定められている。
さんのスペ
さらに、 採血
台の間仕切りや車
置、 また、 生理検査
式、 柵付きに変更して、
での個別化などを積極的に
安全とプライバシーを確保しま
診療支援体制の強化
(診察前検査の迅速化など)
外来では検査結果が出てから診察を行う診
察前検査が増え、 診察を行う上で検査の待ち
時間の短縮は、 診療支援体制を 化するため
の最重要課題となっていましたが、 再開発、 シ
ステム整備と業務改善によって、 診察前検査
の待ち時間を著しく短縮することができまし
た (従来の採血および検査の待ち時間は
50
?
90分、 現在では平均
48分 (最大でも
60分以内) 。
また、 検査結果が出るまでの時間 予想でき
るようになったことで、 診察の予約枠を細分
化できるようになり、 診療支援の強化に繋
がっています。
各科で行っていた尿検査は、 再開発に合わ
せ中央化するために、 検査部に中央採尿室と
尿検査室を新設す とともに尿検査システム
を導入、 2011年
9月から外来 (泌尿器科を
除く) の尿検査を検査部で一元化して実施、 診
療科の負担軽減に繋がっています。
また、 検査部から離れた場所にある救急部
は、 以前から救急外来 受診された患者さん
の採血検体の搬送が問題となっていました
が、 1階の新救急部と2階の検査部の間に検
体搬送できるエアシューターを設置するこ
とで、 検体を検査室まで持参していた医療ス
タッフの労力の軽減と迅速な検査体制を強化
するこ ができました。
スムーズな動線が確保された検査室