Study on Intestinal Microflora in Cancer Patient

癌患者さんにおける腸内細菌叢に関する研究

腸内細菌は高血圧や糖尿病など様々な疾患に大きな影響を与えていることが知られています。大腸癌においては、 Fusobacteriumなど癌特異的な細菌が報告されていますが、細菌叢は患者の食事など生活背景や人種など様々な因子によって異なることが知られています。我々は患者さんの検体を用いて癌患者さんにおける腸内細菌叢の違いに関する研究を行っています。そのなかで我々は大腸癌患者さんにおける細菌叢について次世代シークエンサーを用いて解析しています。
 

詳細な解析によって大腸癌原発巣の局在で腸内細菌叢の比率が異なることを報告しています。 (Eur Surg Res. 2021 Jul 1;1-7.doi: 10.1159/000516922)

腸内細菌叢が癌の局在だけでなく、抗がん剤の効果や癌の再発、また、癌微小環境とも関連することが予想され、臨床応用を目指した研究を継続しています。
 
2019-2021

科研費 若手「メタゲノミクス解析を用いた大腸癌肝転移巣における細菌叢解析と病理学的意義の解明」